モン「しません」(食い気味)(ノータイム)(オタク特有の早口) ←←←コレ!!!!!!
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先日、珍しくRTやらされたこちらのグチ。
ちょうどK大でポスドクやってる同期が、出身ラボ(うちのラボのお隣さん)に手伝いで戻ってきて話してたんですよ。
わかっちゃいたけど先が無いね〜と。やっぱこういう話、というか境遇の人間が身近にいると考えちゃうんですよ、なんで研究やってんだろうと。まあこの話はまた今度にして、なんだかな〜と翌日出勤しますとボスに呼び出されてタイトルですわ。何も聞かず、何も考えずに「しません」と答えたわけですが、これ相当やばいですよね。一切の選択肢を考慮せず、今自分のやっていることが一番良いと考えている。どこにそんな根拠があるのかと。俺はこのまま行くんだ!今の俺カッケー!自分に酔っちゃってるんじゃないかと。ボスとの会話の後こういう風に考えまして寒気がしたものです。
流石にこれで話が終わるわけもなく「まあ聞け」となりました。
結局何かと言うと、他大学での助教授のお話だったんですよ。おいおいこのタイミングでそんな話あんのかよと。詳細は明かせませんが、研究テーマが変わる事以外はめちゃくちゃいいお話でした。ただ僕も、もちろん相手の教授もお互いの事は全く知りませんから、今週はじめにお邪魔して来たわけです。結果的には、やはり論文が一本しかないというのがネックになるけど、ゴリ押せない事もないと言われました。んでその場はなんとなくお話しして終わり。論文頑張ってね〜と。
さてさてなんだか歯切れが悪いですが、要は僕自身が乗り気じゃないんですよね。一番のネックは研究テーマが変わる事。今のとカスリもしない。これめっちゃ重要だと思うんですよ。最終的な目標は、自らがPIとなって研究室を主宰する事です。そのためには、「チャーシューの作り方?モンブランに聞くのがベストだ」などと誰もが言ってくれるような確固たる評価を得る必要があると思います。これには当該分野でコンスタントに論文を出しつつ(「簡単1秒で本格チャーハン」「実は合う!わさびとパイナップルのチャーハン」)、1~2報ぐらいはトプジャーナルに載るくらいの業績(「ガンに効くチャーハン」)が必要でしょう。となるとコロコロやってることを変えるのはかなりのリスクになります。少なくとも僕は今の分野でD1から数えて5年(B4からだと8年)やって来た中で、ようやく芽が出て来はじめた程度です。しかし論文のネタは割と持つところまで来ました。これを捨てて、経済的な問題を優先して進路を決定するのはかなり微妙ではと思っています。少なくともラボPIになれる門は限りなく狭まるのではと。。。もしかしたら共同研究みたいな形で今のテーマを持っていけたらなんて思ってましただ、面接の感じだとそれは望めそうもありませんでした。ハイブリッドは無理
このテーマの話は、冒頭のK大同期にも当てはまります。彼は今、博士課程でやって来た内容とは全く異なるテーマで研究を続けています。もちろんテーマ替えのタイミングとしては十分ありなのですが、いかんせんデカイ予算に組み込まれちゃって、特許の兼ね合いもありほぼ論文が出せなくなりました。論文が出せない、つまり業績がないと次のポストにアプライするときめっちゃ不利になります。やって来た年数に対して、それ相応の業績が求められるわけですから。
とまあそんな感じなんですが、どう転ぶかは本当にわかりません。今回の助教授の話も、すぐにどうこうという訳ではないので一旦保留。僕の論文投稿如何で先方の考え方もかわり、共同研究の芽が出てくるかもしれませんしね。
それとこれは面談の時に話題になったんですが、公募でくる人間が軒並みクソだと嘆いておられました。今の時代、ポストは九分九厘公募です。つまり誰でも募集可能。元々は身内や知り合い同士でポストが埋まっていくのを防ぎ、公平な競争のもとで人員を補充しようとしたためだと思うのですが、必ずしも優秀な人間が集まってくる訳では無いようです。有名大学や有名研究室ならともかく、少しばかり知名度や業績が落ちるラボだと、手当たり次第に公募に出してる層にぶち当たると。そういった層にはやばい人間も多いというのが先方の見解でした。そもそも身元不明の人間なんてラボとすれば参加して欲しく無いのは当然ですし、うまくマッチングしないものなんだなぁと思ったり。
結局思うのは、コツコツ研究を続け、業績を積み重ね、ラボの人間とは良好な人間関係を構築し、外部の研究者とも積極的に交流できる人間が強いということです。アカデミアはオタクの駆け込み寺では無い
完
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