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[小ネタ] 犬の力 [メキシコ]

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(野蛮な奴らは記事内容と一切関係ありません笑)

こんちはっす!
今回から新しいカテゴリーとして[小ネタ - koneta]をつくってみました。
このカテゴリーは、主に自分が読んだ本をベースに、サバゲにおける服とかギアの選定に使えそうなネタを目指しつつ、いろいろお勉強しちゃおうという感じです。#1の今回は犬の力です。


[犬の力]
ネタのスタートは、アメリカのドン・ウィンズロウ作『犬の力』でした。かなり前にツイッター経由で知った作品だったのですが、このほど読了。ガツンと一発頂きました。小説の内容はアメリカ-メキシコ間の麻薬取引をベースとしたパラミリタリードラッグクロニクルとでもいいましょうか、おおよそ30年にもわたる麻薬戦争が描かれています。

まず主人公のアート・ケラーですが、彼はベトナム戦争時代にCIA工作員としてフェニックス作戦(実際に行われています)に従事、帰国後は創設間もないDEA(劇中では創設から二年後)に"商事の無法者"として参加しています。ん~この設定だけでもBlackOps臭がプンプンしますね! 
またアートはメキシコとアメリカのハーフでもあり、これをきっかけにメキシコ当局とパイプを構築、麻薬戦争撲滅へ邁進していく。。。となるのですが、なかなか一筋ではいかないと。カルテルによる麻薬マネーは警察組織だけでなくそこかしこに広がっており、複合的な理由により泥沼化していきます。(続きは紙媒体でお楽しみください笑)



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[やっぱりCIAはヤバイ]
劇中では実際の事件を参考にしたと思われるものがチョクチョク見受けられます。
イラン・コントラ事件とか。(いずれ別ネタにしたいです)
でどれもこれもCIA絡みなんですよね。。。年代的には1975年と冷戦まっただ中。CIAは秘密工作全盛期といったところでしょう(1975年チャーチ委員会がらみで活動規模の縮小を余儀なくされるわけですが、9.11をきっかけに主要任務が秘密工作から暗殺へとドラステッィクに変化していきます。これもおいおい)。CIA的ブラックオプス+南米ネタとしてかなり参考になると思います。

CIA関連でいえばもう一つ。先ほど主人公アート・ケラーが元CIAと書きましたが、DEAに移ったあともCIAとのつながりは生きているみたいで、DEA内部では"異端"であるケラーの数少ない情報源になっているようです(ちょっと記憶が曖昧ですが)。ただこれはCIAが外部の機関に対して影響力を保持できることの裏返しともトレるわけです。CIAって国外での活動に法律的な縛りがあるヤバイ時にはいろいろな組織に顧問的な感じで帯同しつつ、任務を遂行する印象があります。今年の麻薬映画筆頭の『ボーダー・ライン(sicario)』なんかはこれに近かったですよね笑 終盤のトンネル強襲まではFBIの捜査権限が必要なためあのウザいエミリー・ブラントを従え、そのあとはデル・トロによるB.O. CIAは見事自分たちの介入を伏せながら、国境向こうの麻薬王暗殺を達成します(こんなかんじでしたよね?笑)




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[現在進行中の麻薬汚染]
今作『犬の力』で一番衝撃的だったのが、麻薬のお話です。
アメリカってドラッグ大国なんですね!(ほんと今更)
そして地続きの隣国メキシコには巨大な麻薬カルテルが跋扈し、米国へのドラッグ供給元として巨額の利益を得ているようで。ただこれはメキシコが一方的に売りたいって感じでもないようで、アメリカが世界トップの麻薬消費国であるという事実があってこそみたいです。悪い意味で需要と供給が見事にマッチしているわけですね。アメリカのドラッグ汚染度がよくわかるインフォグラフィック
またメキシコでは麻薬産業が非常に強力で、ドラッグを牛耳るカルテルのドン達は資金的にかなり充実するわけです。その豊富な資金でもって地元経済や警察組織だけでなく政界にもドラッグマネーを浸透させている、といった具合に小説内で描かれていますが、決して物語の世界のお話には止まらないようですね。

さらに麻薬経済を強力に後押ししたのがNAFTA(北米自由貿易協定)であったと書かれています。単純に二国間の貿易増加に便乗した結果のように書かれていはいますが、現実ではどうなんでしょうか。。。wikiだけ見るとメキシコの産業構造の変化をもたらしはしたが、不平等条約とまではいかなかったと書かれてはいますが、ちょっと興味があるのでこれも別枠で。


[まとめ]
さすがに文庫数冊での情報量はそんなに多くはないのですが、今後調べてみたいネタがたくさん見つかったのは個人的にラッキーでした。それ以上にこの小説めちゃめちゃ面白いので是非読んでいただきたいです!
一応設定ネタとしては以下の感じでしょうか。

1. 現在のアメリカは中東でのテロとの戦いにシフトした感はあるが、南米関連の麻薬との戦いも相当にヤバイ

2. 冷戦時のCIAは世界中の紛争地域に首をつっこんでおり、南米も例外ではない。直接間接あらゆるつながりで関与している。元CIAや元XXXといった設定の使い方も参考になる。


こんな感じでしょうか。
装備とかかじり始めて間もない頃は、CIA=カミースみたいなのがすでに出来上がっていたりして、『これCIAっすw』みたいな感じも随所にあったりしてCIAはもうお腹いっぱいみたいな感じでした。
がしかし、書籍で語られる彼らの活動遍歴や法律の穴を抜ける狡猾さはものすごいものがあります。
べつに装備を追わなくても、調べるだけでも相当に面白いっすね!!

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